Mana様 インタビュー

【プロフィール】

今や世界中でムーブメントとなりつつある「ゴシック&ロリータ」(通称ゴスロリ)なる日本独自のファッション・カルチャーの創始者であり、 自らゴシック・アンド・ロリータファッションブランド「 Moi-meme-Moitie(モワ・メーム・モワティエ)」の デザイン・プロデュースを手掛け、 90年代のヴィジュアル系バンドMALICE MIZER (マリス ミゼル/現在活動休止中)で頂点を極め、今や世界共通語の「VISUAL-KEI」の第一人者として、 日本のみならずフランス、ドイツを始めとする海外のメディアでも多数取り上げられる元MALICE MIZER~現Moi dix Mois(モワディス モワ)のカリスマ的リーダーのManaが、 この度女性新人アーティストを初プロデュース。
http://www.midi-nette.com/mdm/





――まずは今回、Mana様が分島花音さんをプロデュースされるまでの経緯を教えていただけますか?
Mana 魅力的なアーティストとの出会いがあればプロデュースを手がけてみたいと思っていたところ、レコード会社から新人をプロデュースしてみないかという話をもらって、その資料でいただいたDVDの中にチェロを弾いて歌う彼女がいたんです。僕はもともとクラシックが好きなので、まず“チェロを弾いている”というところに目を奪われて、「チェロを弾きながら歌うのは新しいな」という感じで、すぐに興味が沸いたというところから始まっています。


――それはどういった映像だったのですか?
Mana オーディション会場のような場所でチェロを弾いている映像でした。女性でヴァイオリニストという方は多くても、チェロのソロは珍しいなと思いました。

――そこでMana様もプロデュースしようと思ったわけですね。また、分島花音さんは謎めいたアーティストという印象があるのですが、Mana様は実際にお会いになられてどのような方だと感じましたか?
Mana 19歳なのに、けっこう落ち着いていますね。今回のような、こういった大掛かりなレコーディングやPV撮影とかは、彼女にとって初めてだと思うんですけど、堂々としているんですよね。普段からあまり慌てている様子は見た事がないかもしれないです。

――なるほど。そこでMana様から見た、分島さんの魅力とはズバリどこにあると思われましたか?
Mana 彼女の書く詞がすごく独特ですね。あと、大胆なチェロを弾くんですよ。ちょっと儚い歌声と、そのチェロのギャップも魅力的なところですね。


――「still doll」のPVも拝見させていただいたのですが、分島花音さんのゴシックなイメージなど、視覚的な部分でもMana様の影響があると感じたのですが、そういった映像面でのプロデュースも行われたのですか?
Mana ミュージックビデオに関しては、監督に世界観を伝えて創ってもらいました。曲や彼女のイメージをとても良く理解してもらえ素晴らしい作品となりました。

――さて、Mana様が分島さんをプロデュースされるにあたって念頭に置かれたのは、どのようなテーマだったのでしょうか。
Mana まず、チェロというところですね。僕がクラシック的な音楽をもともと作っていたので、その要素は入れるんですけど、一方でクラシックの固定観念を破壊したかったんです。そこで、エレクトロニックな音楽と生のクラシックを融合させた新しい音楽を作れないかなというのがひとつテーマとしてありました。プロデュースするにあたり、なるべく彼女の良さというものを活かしたいので、僕が完全に決めるというよりは、彼女の持っているものをより具現化するようにしています。ヴィジュアルも彼女が本来持っているものだと思っていますね。

――そういったテーマから作りあげられた「still doll」ですが、Mana様が活動されているMoi dis Moixでのクラシックとロックが融合したサウンドとはまた異なる、独特な楽曲に仕上がりましたよね。
Mana 彼女のイメージから連想したのが、音がたくさん鳴っているイメージじゃなかったんですよ。クラシックとしてもシンフォニックというよりかは室内楽に近い、少ない編成でのクラシックというイメージがあって。また他の人に楽曲を書くという事も初めてだったので、そういった点で自分に作る楽曲とは違う方向性でやった方が面白いかなと。それで、敢えてMoi dix Moisでやっているロック・サウンドとは違う方向にしました。


――他のアーティストをプロデュースするという点で、普段の創作活動と雰囲気はやはり違ってきましたか?
Mana 女性に楽曲を書く事が初めてだったので、最初は女性の歌うキーの感じがなかなか掴めない部分がありました。あとは、チェロを取り入れた楽曲を作るという部分で、自分の中で彼女がチェロをどう弾くのかをイメージしながら書きました。チェロのメロディも僕が作っているんですが、かといって僕は弾けるわけではないので、彼女が弾いているのを想像しながら打ち込んでいったりと。なかなか刺激的でしたね。

――一方、カップリング曲の「黒い鳥籠」はどういうテーマで作られましたか?
Mana この曲は「still doll」とは対極にあって、「still doll」はゆったりした曲ですが、「黒い鳥籠」はビート感が効いた曲になっているのが大きな違いです。あとはヴァイオリンが入っていて、チェロとヴァイオリンの掛け合いがスリリングな楽曲になっています。

――ありがとうございます。「still doll」がEDテーマに起用されているTVアニメ『ヴァンパイア騎士』ですが、エンディングの映像をご覧になられた感想はいかがでしたか?
Mana 3拍子のワルツなので、それに合わせて、優姫が鏡のなかでバレリーナのように回っているシーンが楽曲とすごくマッチしていて見事だなと思いました。あとは青い薔薇が印象的に使われていて、僕も普段から青い薔薇が好きだったので、その辺りがちょっと嬉しかったですね。


――ゲームがお好きな事で知られるMana様ですが、アニメもご覧になられるのですか?
Mana アニメはもともと好きですね。子供の頃にすごく好きだったのは『妖怪人間ベム』で、やっぱりダークな世界観が好きなんです。あと、“ヴァンパイア”というのは僕がバンドをやっていく中でテーマにしていた素材でもあるので、この『ヴァンパイア騎士』のエンディングに採用していただいた事はすごく嬉しく思いました。

――今後もアニメ作品の楽曲制作に取り組んでいきたいと思いますか?
Mana 次は、できれば作品を見て、そこから得たイメージから楽曲を作ってみたいです。『ヴァンパイア騎士』を見ていると、アニメのなかで流れるBGMとかもすごく格好良いし、パイプオルガンやチェンバロなど、僕の得意分野とするサウンドが多いので、今後は、アニメの劇中BGMなども、是非やってみたいですね。

――また今後も分島さんのプロデュースは継続されるのですか?
Mana そうですね。次の作品に向けて楽曲を書いています。今回初めてプロデュースをやってみたのですが、いろいろな楽曲にも挑戦できて、それが自分にはすごく刺激になるんです。とても楽しい作業ですね。


――それがMoi dix Moisなど、Mana様ご自身の活動にもフィードバックされていく訳ですね。
Mana ありますね。Moi dix Moisも自分の世界観で完全に作っているんですけど、いろいろな世界に触れると新しい事を知る事ができるので、そこは大きいですね。自分にとって、プロデュースをやって良かったと思える部分の一つです。

――では最後に、『ヴァンパイア騎士』のファンの方にメッセージをお願いします。
Mana 今回のエンディングで初めて知った人は、ぜひともフル・ヴァージョンの「still doll」を聴いてもらいたいなっていうのがあります。エンディングで流れているヴァージョンは、間奏のチェロ・ソロが入っていないので。彼女はチェロを弾けるというところが最大の魅力だし、僕としてもソロの演奏を聴いてもらいたいという思いのがあるので、ぜひよろしくお願いします。

分島花音オフィシャルサイト http://www.kanonweb.jp/


エンディングテーマ

分島花音 「still doll」

■発売日: 2008年5月28日
■発売元:DefSTAR RECORDS


■品番:DFCL-1467
■税込価格:¥1,020


ON/OFF インタビュー Vol.2

onoff

本日、6月4日発売の「ヴァンパイア騎士」オープニングテーマ「ふたつの鼓動と赤い罪」を歌う双子ユニットON/OFF。
インタビュー第2回は、音楽の話を中心に、1stシングル「永遠の刹那」から、今回の2ndシングル「ふたつの鼓動と赤い罪」にいたるまでのお話をうかがいました。


――路上ライブを続けているうちに、ドラマ『風魔の小次郎』に出演、そしてそのEDテーマ「永遠の刹那」で歌手デビューされましたね。
和弥 ずっと歌が好きでやってきたので、演技には最初、抵抗があったんですよ。兄弟で演技し合うのも、すごく恥ずかしくて。オーディションのときも、とにかく直弥の動きが堅くて、しかも照れて笑っちゃったりしていて(笑)。その後にやった僕は、真剣にやりましたけどね。
直弥 やっぱり弟は得ですよね(笑)。僕も、和弥の目の前なのがやっぱり気になっちゃって。でも、それも今では克服しましたけどね。
――演技に挑戦してみて、歌うのに役に立った事はありますか?

直弥 歌にはない「感情の入れ込み方」が学べましたね。歌の場合は想像しながら歌うんですけど、役の場合はまずその役になりきって、それから想像する、という感じだったので。
和弥 僕は、正直言っていっぱいいっぱいだったので、とにかく無我夢中でした。歌のときは、自分の感情のままに歌っているし、伝えたい事も伝えられると思うんですけどね。でも、その後の舞台版のときは、ちょっとは伝えられたかな。
直弥 ほーお。
――お兄さんが感心してますよ(笑)。やっぱり、目の前に直接お客さんがいるのに慣れているんでしょうか?
和弥 そうですね。お客さんがいるとすごく安心します。路上をやっていたせいもあるし、それに目立つのがすごく好きなので(笑)。やっぱり、お客さんに見てもらえることが嬉しいんですよ。
――番組のエンディング「永遠の刹那」で歌手としてもデビューされましたが、この曲はすごく懐かしい感じで耳に残りますね。
直弥 そうですね。僕たちがずっと好きなマイナースケールの曲です。デビューすることに関しては、最初は実感がなかったんですけど、いろいろなお仕事をさせてもらううちに、「やっとスタートラインに立てたな」って思えるようになりました。

和弥 その決定的な瞬間は、去年の11月21日、福岡でのデビューイベントですね。いつも遊んでいた場所にステージが組まれて、集まってくださったお客さんが約1000人いて。そこでステージに立った瞬間に、二人ともちょっとウルッときて、「ああ、がんばらないかんな~」って思いました。
――なるほど。ところで、お二人はこれまで、どんな音楽を聴いてこられたんですか?
直弥 やっぱりルーツは演歌ですね。五木ひろしさん、北島三郎さん、細川たかしさん……。それから普通のJ‐POPのFIELD OF VIEWとかDEEN、Kinki Kidsなども聴くようになって、それからまた加山雄三さんに戻って、そこからヴィジュアル系、L‘Arc~en~CielやSOPHIAとかを聴いて、最近ではEXILEさんを聴いています。
――古いものと新しいものが混ざっているのが、ON/OFFの音楽性を表していますね。
直弥 そうですね。ストリートライブをやっていた時は、新しい曲ばかりやっていたんですけど、そのときに「自分たちには歌謡曲のマイナースケールがすごく合っているんだな」とあらためて思いました。
――今回の「ふたつの鼓動と赤い罪」の曲調も、歌謡曲っぽい感じですね。
和弥 とてもON/OFFらしい曲です。「永遠の刹那」はもう少し明るい感じだったんですけど、今回はもう少し壁を作って、閉じこもっているようなメロディで、感情もすごく込めやすいですね。

直弥 サビも、最初は上3行と下3行でパート分けしていたんですけど、掛け合いにしたほうが双子っぽさも出るし、深い意味が出てくるんじゃないか、ということで、今のような形になりました。実際に歌ってみても「すごく良い感じだな」って思いましたよ。
和弥 ちなみに、最後の大サビの「赤く赤く赤く揺れて/夢の夢の夢の果てへ」というところはシングル(ソロ)で歌っていて、その次の「出会ってしまった運命が廻り出す」というところをユニゾンで歌っているんですよ。
直弥 それぞれ過去のことを思い出しながら、感情を込めて歌っているので、ぜひ注意して聴いてみてください。

ON/OFF公式HP http://www.onoff-net.com/



オープニングテーマ

ON/OFF
「ふたつの鼓動と赤い罪」



■発売日: 2008年6月4日
■発売元:Music Ray’n


【通常盤】


■品番:SMCL-146
■税込価格:¥1,300-


【ヴァンパイア騎士盤】


■品番:SMCL-147
■税込価格:¥1,300-

スペシャルイントロ収録
「ふたつの鼓動と赤い罪」ヴァンパイア騎士スペシャルイントロVer.収録
※初回生産限定です


【初回生産限定盤】


■品番:SMCL-144~145

■税込価格:¥1,800-
「ふたつの鼓動と赤い罪」MusicClipとオフショット映像を収録したDVD付き


ON/OFF インタビュー Vol.1

onoff

OPを「ふたつの鼓動と赤い罪」を歌う、福岡出身の坂本直弥(兄)と和弥(弟)から成る、双子ユニットON/OFF。このコーナーでは、3回に分けてお二人のインタビューをお届けします。
第1回は、幼少期の音楽体験から、ユニット結成、そして上京して路上ライブを始めるまでのいきさつをうかがいました。

――お二人が音楽を始めたきっかけは?
直弥 子供の頃は、父の影響で、よく車の中で演歌を聴いていたんです。歌うのも好きで、高校生になると、二人だけでカラオケに行くのが習慣になっていました。
和弥 それで、高校は別々のところに通っていたんですけど、僕の学校の学園祭に二人で出たんですよ。
――初めて人前で歌ってみた感想は?
二人 すごく気持ち良かったです!
――きれいにハモりましたね(笑)。
和弥 しかも、男子生徒も応援してくれて。僕が双子だということはみんなに話していたので、「すっごく見てみたい!」って、ずっと言われていたんですよ。
直弥 実は、僕は本当は行きたくなかったんですよ。いかんせん2000人中99人しか女性がいないという、男子校みたいなところだったので、すごく恐いイメージがあって(笑)。でも、和弥の説得で出ることになって。
和弥 実際に来てみたら、大人気だったよね。「和弥ー!」って声より、「直弥ー!」って声の方がだんぜん多かった(笑)。
――当時の二人のルックスは似ていたんですか?
和弥 僕は、学校の規則もあって刈り上げでした。で、こっち(直弥)はちょっと今風な髪型だったので……そりゃあモテますよね(笑)。
直弥 でも、刈り上げ似合ってたよ?
和弥 もう、いいからそれは! もはや戻りたくない過去なんですよ(苦笑)。楽しかったけど、髪型としては、ね。
――コンビネーションばっちりですが、どちらがボケでどちらがツッコミですか?
和弥 直弥がボケで、僕がツッコミです。直弥はもう天性のモノを持っているんですよ。何も考えてないくせに!
直弥 そんなことないよ! でも、それが分かってきたのは最近なんですよ。今までは和弥がボケて僕がツッコむ、って感じだったんです。やっぱり雰囲気が和弥のほうがやわらかくて、僕が硬めだったし、兄と弟、というのもあったので。でも、最近は和弥が「お前がボケだ」と言うので……。
和弥 でも天然なので、がんばってボケようとするとあんまり面白くないんですよ。素のままの方がツッコミどころ満載で (笑)。
直弥 だから、「素のままで、裏表のない自分たちで行こう」ということで“ON/OFF”というユニット名がついたんです。
和弥 上手くまとめたね(笑)。
――では、お二人が東京に出てくることになったきっかけは?
直弥 2006年の冬にZepp福岡でワンマンライブをさせていただいたんですけど、その時に、「もっとたくさんの人々の前で歌いたい!」という気持ちが爆発してしまい、その次の日に「東京に行きたいです!」って事務所に話をしました。
――東京に出てきたときの印象は?
和弥 やっぱり、ちょっと冷たく感じましたね。
直弥 まず空気が寒かったよね!
和弥 いや、それは季節的な問題だから(笑)。でも、2007年の3月からストリートライブを始めたんですけど、そのときに初めて関東のお客さんとふれあってみたら、すごく優しかったんですよね。
直弥 そうそう。ストリートライブをやったおかげで、精神的にもすごく強くなれたよね。最初に立ち止まってくれたお客さんが二人いたんですけど、そのとき僕たち、どっちがマイクを取るか、でケンカをしていたんですよ (笑)。そうしたら、その二人が「何してるのかな?」って感じでこっちを見たので、「今だ!」と思って、歌い始めたんです。
――それから、徐々にお客さんが増えていったんですね。
直弥 そうですね。でも、1回つかまえたお客さんを、また次の週にどうやって来てもらうか、リピーターを増やすのはすごく大変でしたね。
和弥 そのためには、曲順も大事なんですけど、やっぱりMCで工夫しました。そのときに活躍したのが博多弁です。とにかく、歌を聴いてもらう前に、まずはなんとかして視界に入れてもらわないと、という感じだったんですよ。

ON/OFF公式HP http://www.onoff-net.com/



オープニングテーマ

ON/OFF
「ふたつの鼓動と赤い罪」



■発売日: 2008年6月4日
■発売元:Music Ray’n


【通常盤】


■品番:SMCL-146
■税込価格:¥1,300-


【ヴァンパイア騎士盤】


■品番:SMCL-147
■税込価格:¥1,300-

スペシャルイントロ収録
「ふたつの鼓動と赤い罪」ヴァンパイア騎士スペシャルイントロVer.収録
※初回生産限定です


【初回生産限定盤】


■品番:SMCL-144~145

■税込価格:¥1,800-
「ふたつの鼓動と赤い罪」MusicClipとオフショット映像を収録したDVD付き