vol.07 ドラゴノーツ隊エースパイロットが月面都市で美女と密会!?
前回の予告通り、本誌記者は取材のため月面都市へと降り立った。そこで最初に目撃したものは想定外の驚くべき光景であり、ある意味で最大の収穫ともいうべきスクープだった!
その日、記者は今回の取材対象であるガーネット・マクレーン少佐を追っていた。少佐を乗せた車が人気のない道へと進入したかと思うと、車から降りた少佐は狭い路地へとゆっくり歩いていった。しかも、周りに人がいないか、必要以上に気をつけていた様子である。幸いにも記者の存在を悟られることはなかったので尾行を続けると、その先にはなんと、ドラゴノーツ隊のライナ・クロムウェル隊長がいたのだ!
ライナ隊長とガーネット少佐。確かにISDAはジルアード軍に対テロ警備を依頼してはいるが、それにしても基本的にタナトス対策チームのドラゴノーツとジルアード軍とでは接点があるようには思えない。しかも、人目をはばかる密会である。残念ながら会話の内容まで聞き取ることは不可能だったが、やはりアマギ隊員の一件と何かしらの関係があるのだろうか?
なお、ガーネットという人物について調べてみたところ、彼女の経歴には何かと謎が多い。いわく、「周囲の人間に不審死が多い」「ジルアード国民でもないのに軍の士官に抜擢」「それどころか国籍不明」「記録では10年以上前から軍籍があるが、見た目の年齢がそれにしては若すぎる」「彼女を抜擢したのはジルアードの国王ではなく、第2王子」など。もちろん、中には虚実が怪しいものもあるが、火のないところに煙は立たぬとの例えもある。
本誌では彼女の正体、そしてライナとの関係性を、今後の取材で明らかにしていく方針だ。