vol.03 小笠原大橋破壊事件の裏に潜む謎とは?
ドラゴンたちによる破壊活動はいつ終わるともなく続いていた。
それはまるで、「この世の終わり」の始まりを告げるかのように——。
小笠原ターミナルシティに突如として2体のドラゴン(としか呼びようがない巨大な生物?)が出現したことは前回もお伝えしたが、残念ながら事態はそれだけで収拾しなかった。
黒と白のドラゴンはお互い争うようにして小笠原上空を飛び回り、被害は見る間に拡大していく。駆けつけたジルアード軍の戦闘ヘリもまったく歯が立たず、ほんの数分で全滅してしまった。そして最悪なことに3体のドラゴンが新たに出現する……。
暴れる5体のドラゴンはひと塊になって小笠原大橋に激突!
橋は脆くも崩れ去ってしまった。
この騒動は黒のドラゴンが倒され、白のドラゴンがいずこかへと飛び去ったことで一応の決着を見た。数十名の死傷者を出した大惨事から一夜明けた今、改めて思う。あのドラゴンたちは果たして何者だったのか?と。そもそも、どこかから飛来したわけではなく、その場に忽然と姿を現したのである。
また、どういった関連があるのか現状では不明だが、ISDA・ドラゴノーツ隊のスタッフが現場に居合わせたという情報もある。その点を踏まえ、筆者はISDA職員専用ページなるものにハッキングを試みた。入手したIDは
ogasawaraである。ログインした先、機密情報なるページに実に興味深い資料を発見した。ぜひご覧いただきたい。
ドラゴンの正体と残る3体の行方、そしてドラゴノーツ隊との関連性。この内部資料は一体何を意味しているのか。これらについての全容が明かされるのかどうか、ISDAからの記者発表を待つとしよう。