vol.02 小笠原上空に巨大怪獣出現か!?
信じられない光景を見た。
この数週間、筆者は連続殺人事件に関する情報を集めるために小笠原ターミナルシティに滞在しているが、まさかあのようなものをこの目で目撃してしまうとは、まったく想像すら出来なかった。
一言で言い表してしまえば、「怪獣」である。
何を馬鹿な、とおっしゃりたい気持ちはよくわかる。
確かに怪獣なんてものは、大昔の伝説か前世紀の特撮映画の中にしか存在しない空想上の産物だ。それが実際に出現してしまったのである。
もちろん、最初に自分自身の目を疑ったことは書くまでもない。
もう少し詳しく状況を説明しよう。夜もだいぶ更けてきた時間に、突如として何かが崩落したような轟音が街全体に響き渡った。何事か?
と考える暇もなく、筆者の頭上を巨大な黒い影が通り過ぎていった。その影は、西洋のファンタジーに登場するドラゴンにそっくりだった。ちょうど小笠原大橋の方向から飛んできたドラゴンは、展望公園へ向かって去っていき、移動する間にも破壊の限りを尽くす。
突然の大惨事に逃げ惑う人々。静かな街の風景が一瞬にして地獄絵図へと変わり果てていた。
さらに追い討ちをかけるように、もう一体のドラゴンがその姿を現す。こちらは白い色をしていたが、果たして黒いドラゴンとはどのような関係性を持っているのだろうか?
この件については、また次回に続報をお届けする予定だ。