今回は、ドラゴノーツ隊の最年少パイロットして注目を浴びているジークリンデ・バウムガルドに話を聞いてみた。訓練では隊の大人たちに引けを取らないほどの目覚ましい成績を見せているとか。そんな彼女の素顔に迫る!

——本日も訓練お疲れ様でした。

「ありがとう。でも、この程度の訓練じゃ私は疲れないわよ。ちょうどいい食後の運動ってところかしら?」

——そうですか、これは失礼。ドラゴノーツ隊の皆さんは、普段はどんな訓練をされているんですか?

「そんなに変わったことはしてないわよ? そこらの宇宙飛行士の訓練と似たような、対G訓練や飛行訓練に、コックピット内でのいろいろな操作を覚えるとか……」

——なるほど。でも、その若さでドラゴノーツに志願したのはどうして?

「退屈だったから」

——退屈!?

「大学もそろそろ卒業だし、大学院に進むのもあんまり面白くなさそうだなあっていた時期に、ちょうどISDAからの勧誘があったのね。それはもう、二つ返事で飛びついたわ! さすがの私でも自分自身の目で宇宙を見たことはなかったから、その話にとても興味が沸いてきたの。それに、自分の才能が必要とされるっていうのも、悪い気がしないものだしね。まあ、周りが出来の悪い連中ばかりだから、この私が面倒見てあげないといけないっていうのもあるけど」

——すっかりドラゴノーツ隊での生活を楽しんでいらっしゃるようですね。

「た、楽しいとか、そんなんじゃ……。とにかく、私はこれからもベストを尽くして、自分の使命を全うするだけ。それが私の存在理由なのだから」



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